2026年7月31日、V NEOBANK(ブイネオバンク)のポイントプログラム改定が正式に発表されました。
私たちはこの記事の初版(2026年7月)で「将来的にVポイント特典が縮小・終了する可能性は否定できない」と書いていました。残念ながら、その通りになりました。
こぎマニ夫婦(内科医×FP3級)も実際にV NEOBANKデビットを発行して使っています。この記事では、公式発表をもとに「何がどう変わるのか」「10月末までに何をすべきか」「11月以降の乗り換え先」を順に整理します。
結論|V NEOBANKデビットは2026年11月から「無条件1.5%」ではなくなります

先に結論です。改定後の評価は次の通りです。
| 項目 | 2026年10月末まで | 2026年11月1日以降 |
| デビット還元率 | 無条件1.5% | 1.25% |
| チャージ・公共料金・税金 | 対象 | 付与対象外 |
| 円普通預金ボーナス | 月50ポイント | 廃止 |
| 被振込ポイント | 1回20pt(月上限500pt) | 1回10pt(月上限250pt) |
還元率の0.25%ダウンばかりが話題になっていますが、実質的な打撃は「チャージが付与対象外になったこと」のほうがはるかに大きいと考えています。
この記事の要点|10月末までに使い切り、11月から主役を外す
- 還元率は11月から1.5%→1.25%へ引き下げ
- チャージ・公共料金・税金・病院は対象外に
- 解約は不要、控えカードへ役割を移すのが現実的
【公式発表】V NEOBANKの改悪4点——2026年11月1日から何が変わるか
ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)が2026年7月31日に公表した改定内容は、大きく4つです。
出典: ポイントプログラムの一部改定について(住信SBIネット銀行・2026年7月31日)
1. デビットカード還元率の引き下げ
月額合計1,000円以上の利用で還元という条件はそのままに、還元率が1.5%から1.25%へ引き下げられます。2026年11月1日以降に到着した売上確定データから適用されます。
2. ポイント付与対象外となる取引の大幅な追加
ここが最大の変更点です。公式に挙げられている対象外取引は次の通りです。
- 電子マネー、コード決済、タッチ決済、交通系IC、各自治体のPAY等、他社決済サービスへのチャージ
- 鉄道(乗車券/特急券/定期券)
- 公共料金
- 各種税金、国民年金、国民健康保険料
- 病院、診療所
- 各種非営利団体への会費、寄付等
3. 円普通預金ボーナスの廃止
月末残高と翌月1〜5日の残高がいずれも10万円以上で付与されていた月50ポイントが、ポイントメニューから削除されます(2026年11月末の残高から適用)。
4. 被振込ポイントの半減
他行から1回1万円以上の振込があった場合のポイントが20ポイントから10ポイントへ、月間上限も500ポイントから250ポイントへ引き下げられます(11月1日入金分から)。
「無条件1.5%・対象外の店舗がほぼない」という、このカード最大の売り文句が、両側から削られた形です。
一番痛いのは還元率より「チャージ対象外」——錬金ルートが成立しなくなります

V NEOBANKデビットが「最強」と呼ばれていた本当の理由は、チャージにもポイントが付く数少ないカードだった点にあります。ここを起点に他の決済サービスへ資金を移すことで、還元率を積み上げられたからです。
私たちが実践していたのは、モバイルSuicaへの高還元チャージルートでした。
- V NEOBANKデビット → au PAY → VポイントPay → モバイルSuica
- 内訳:デビット1.5%+au PAY 0.5%(Ponta)+VポイントPay 0.5%=約2.5%
ところが11月以降、au PAYは「コード決済へのチャージ」、モバイルSuicaは「交通系IC」に該当します。つまり起点の1.5%が1.25%に下がるのではなく、まるごとゼロになるという理解です。
残るのはau PAYとVポイントPayの各0.5%だけ。合計は約2.5%から約1.0%前後まで落ちる計算になります。
→ ルートの詳細と11月以降の扱いは モバイルSuicaへの高還元チャージ比較|2ルート実践 に追記しています。
さらに、公共料金・税金・病院での支払いも対象外です。金額が大きくなりやすい支出なので、「固定費をまとめてデビットに寄せていた」人ほど影響を受けます。
医療の現場にいる立場で付け加えると、病院・診療所が名指しで対象外になったのは率直に残念です。医療費は家計に占める割合が読みにくい支出なので、想定以上に目減りする可能性があります。
10月末までにやっておきたい3つのこと

改定は11月1日からです。裏を返せば、10月末まではこれまで通り1.5%が使えます。あわてて解約する必要はありません。
1. 貯まったVポイントを使い道へ回しておく
塩漬けにせず、SBI証券での投資や支払い充当に落としておきましょう。改定が続く局面では、ポイントを寝かせておくこと自体がリスクになります。 → 使い道の比較は Vポイントの使い道はどれが正解?投資・マイル交換・支払い充当を比較 をご覧ください。
→ ポイントを投資に回すには証券口座が必要です。まだ持っていない場合、松井証券なら100円から積立を設定できるので、少額のポイント原資でも試せます。
2. チャージ系の利用は10月末までに前倒しする
チャージで還元を取るなら、実質的な期限は10月末です。ただしau PAYへの他社カードチャージには月5万円という付与上限の目安があり、駆け込みで一気には動かせません。9月・10月の2ヶ月で計画的に使うイメージです。
3. 引き落とし口座としての役割を見直す
公共料金や税金に使っていた場合、11月以降はポイントが付きません。他のカードに付け替えるか、利便性重視で使い続けるかを10月中に決めておくと慌てずに済みます。
なお商号変更(2026年8月3日)にともない、他行からの振込名義は経過措置として2026年10月30日まで旧名称でも受け付けられる予定です。
V NEOBANKデビットの乗り換え先——3つの選択肢を比較

11月以降、どこに決済を移すか。私たちが現実的だと考える選択肢は3つです。
| 選択肢 | 還元率 | 向いている人 | 注意点 |
| V NEOBANKを継続 | 1.25% | 審査なしで使えることを重視する人 | チャージ・公共料金・税金・病院は対象外 |
| リクルートカード | 1.2% | 汎用性と年会費無料を重視する人 | モバイルSuicaチャージの付与は月3万円まで |
| プラチナプリファードへ集約 | 1.0%〜 | 決済額が大きく特約店・クレカ積立を使う人 | 年会費33,000円 |
注目したいのは、1.25%と1.2%の差がほとんどなくなったことです。これまでは「1.5%対1.2%」で明確にV NEOBANKが有利でしたが、対象外取引の広さまで含めると、実効還元率で逆転するケースも十分にあり得ます。
モバイルSuicaへのチャージを重視するなら、ビューカード(JRE POINT1.5%)を直接使うほうが素直です。経由を挟まない分、手間も減ります。
私たち自身は日常決済を三井住友プラチナプリファードに集約しています。年会費33,000円は安くありませんが、クレカ積立3%と特約店7%まで含めた総額で判断しました。 → 判断の経緯は プラチナプリファードとゴールドNLの比較 に書いています。
→ 乗り換え先のカードをこれから発行するなら、申し込み前にモッピーを経由すると発行ポイントが上乗せされます。私たちは同じやり方でカード発行だけで約20万円相当を貯めました(実績はこちら)。
一方で、V NEOBANKを解約する必要はないとも考えています。年会費無料・審査なしという性質は変わらず、持っているだけならコストはかかりません。「主役から外して控えに回す」という整理が現実的です。
→ 決済先だけでなく経済圏ごと移す判断をした記録は、楽天カードをやめてVポイント経済圏へ移行した実録に書いています。
なお8月20日以降はdアカウント連携の特典が始まり、dカード連携なら初年度最大4.5%還元といったキャンペーンも案内されています。私自身はdカードも保有しているため、条件次第ではdポイント側も選択肢に入れています。
→ ただしこの「最大4.5%」は、dカード PLATINUM・初年度・上限内という3つの条件が揃った場合の数字です。年会費無料のdカード(一般)だと合計2.75%、マネックス証券特典の月500ポイント上限まで踏まえると、月5万円決済では実効2.25%という計算になりました。内訳は ドコモの銀行のdカード還元率は一般カードなら2.75%|最大4.5%の内訳と実効値 にまとめています。
→ dポイント側に寄せる場合、クレカ積立はマネックス証券×dカードの組み合わせが受け皿になります。私たちも保有しており、毎月の積立でdポイントが貯まります。
今回の改悪をどう読むか——他のNEOBANKブランドへの波及可能性

今回の改定を「V NEOBANK単体の話」として片付けるのは、少し楽観的かもしれません。同じプラットフォーム上では、d NEOBANK(本体)でも2026年5月にスマートプログラムの改定が実施されています。
つまり1年のうちに、同じ銀行システムの上で2度の見直しが起きていることになります。
ここから先は私たちの推測ですが、同一プラットフォーム上で提供されている他のNEOBANKブランドについても、同様の見直しが及ぶ可能性は否定できないと考えています。高還元デビットを起点にしたチャージルートは、提供側から見れば収益性の低い使われ方だからです。
⚠️ ただし現時点で、他のブランドについて改定の公式発表は確認できていません。あくまで「注視すべき流れ」として受け止めてください。
大きな流れとして言えるのは、「チャージ経由で還元率を積み上げる」手法そのものが年々狭くなっているということです。楽天Edyの上限見直しもそうでしたが、各社とも決済サービス間の資金移動には厳しくなっています。
ひとつのルートに家計を全面依存させないこと。改定情報が出たら期限までに動くこと。この2つが現実的な備え方だと考えています。
まとめ|V NEOBANKは「解約」ではなく「役割の縮小」で対応する
今回の改定を再整理します。
- ⚠️ 2026年11月1日から、デビット還元率は1.5%→1.25%へ
- ⚠️ チャージ・鉄道・公共料金・税金・病院などが付与対象外に。実質的な打撃はこちらのほうが大きい
- ⚠️ 円普通預金の月50ポイントは廃止、被振込ポイントは20pt→10pt(月上限250pt)
- ✅ 10月末までは1.5%が有効。Vポイントの使い切りとチャージ利用の前倒しを
- ✅ 11月以降はリクルートカード(1.2%)やプラチナプリファードへの集約が現実的な受け皿
- ✅ 年会費無料・審査なしは変わらないため、解約ではなく「控えに回す」のが妥当
初版で「依存しすぎないのが正解」と書いた判断は、結果的に正しかったと思っています。改悪が当たり前の時代は、この距離感がいちばん損をしません。まずは10月末までにできることから、順に片付けていきましょう。
※本記事は2026年8月時点の情報です。改定内容はドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の2026年7月31日付お知らせに基づきます。還元率・ポイント付与条件・キャンペーン内容は変更される可能性があります。ご利用前に各社の公式情報を必ずご確認ください。ポイントの獲得や特典の継続を保証するものではありません。



