ふるさと納税はポイント廃止でどうなった?10.3%が0%になった我が家の実額と2026年の払い方
「ふるさと納税、もうやる意味ないんじゃない?」——2025年10月にポータルサイトのポイント付与が禁止されたとき、私たち夫婦が実際に交わした会話です。
2025年、私たちは楽天ふるさと納税で約13万円を寄付しました。受け取ったのは通常ポイント3,869pt・期間限定ポイント9,528pt、合わせて13,397pt。寄付額の約10.3%です。
この枠が丸ごと消えると知って、私たちは寄付の手を止めました。制度改正から約10ヶ月、一度も寄付していません。
それでも2026年は、夫婦あわせて約20万円を寄付する予定です。減らすどころか、約1.5倍に増やします。
クレジットカード決済で貯まる通常ポイント・マイルが、規制の対象外として残っていたからです。
先に結論を言うと、金額は取り返せません。 10.3%が戻る話ではなく、残った小さな差をどう取るかの話です。その差がどこで生まれるのかを、我が家の実額で並べます。
※本記事は2026年8月時点の情報です。制度・チャージ上限・カードの条件は変更されることがあるため、寄付前に各社の公式情報をご確認ください。
→ どのカードで払うかの全体像はふるさと納税はどのクレカで払う?2026年版にまとめています。
ふるさと納税のポイント廃止で何が変わったのか【2025年10月】
2025年10月1日から、ふるさと納税ポータルサイト経由でのポイント付与が原則禁止になりました。総務省の「ふるさと納税の指定基準の見直し」(2024年6月25日発表)によるものです。
対象は、ポータル各社が独自に配っていた還元です。
- 楽天ふるさと納税でSPU(楽天市場のポイント倍率アップ制度)の倍率が乗る仕組み
- さとふるポイントのようなサイト独自の付与
- ポイントサイト経由での上乗せ(出典:ドコモ ふるさと納税まとめナビ)
3つ目を見落としている方が多い印象です。「ポイントサイトを踏めば実質同じでは」という迂回は成立しません。
我が家に当てはめると、約10.3%だった枠がそのまま0%になります。13万円の寄付で13,397ptだったものが、同じことをしても0ptです。
そして次の改正が2026年10月1日に来ます
制度の区切りは「毎年10月1日〜翌年9月30日」です。2025年10月の改正から1年、次の切り替わりが目前にあります。
2026年10月1日からは地場産品の基準が明確化され、ふるさとチョイスは「一部の加工品や工芸品など、基準変更に伴い掲載が終了する品が出てくる可能性」「原材料や製造工程の定義見直しにより、一部の品で寄付金額が調整される見込み」と案内しています(出典:ふるさとチョイス 2026年10月の制度変更)。
今回はポイントではなく返礼品側が動きます。何がどう変わるかは自治体・事業者ごとなので事前には読めませんが、狙っている品があるなら9月中に寄付を済ませておくと確実です。
私たちが再開を決めたのも、この区切りが見えていたことが後押しになりました。
ポイント廃止後、ふるさと納税を10ヶ月やめた理由
制度が変わってから、私たちは寄付をしていません。理由は3つありました。
理由①:還元率10.3%という「やる理由」が消えたと思った
私たちにとってのふるさと納税は「返礼品がもらえる制度」であり「楽天スーパーセールに合わせて回す高還元イベント」でした。それが0になると聞いた時点で、検討リストから外れました。
理由②:期間限定ポイントの使い道まで生活に組み込まれていた
13,397ptの内訳を見ると、9,528ptは期間限定ポイントです。有効期限が短く使い道も限られるため、通常ポイントと同じ価値では数えられません。
ただ我が家では、その期間限定ポイントを日用品や食材の購入に回す流れができていました。金額の大小以上に、生活の決まった動線がひとつ消えた感覚がありました。
理由③:戻るきっかけがないまま、制度を追う気力が落ちていた
一度やめると、制度を調べ直して組み直す作業そのものから離れます。「今回はもう見送ろう」が続く状態です。そのまま10ヶ月が過ぎました。
同じ感覚は楽天ペイ改悪で乗り換えは必要?を書いたときにもありました。改悪のニュースを見た瞬間に、その手段ごと検討から外してしまうクセです。
ふるさと納税のポイント廃止で消えたもの/残ったもの
止まっていたあいだ、私は「ふるさと納税の還元が全部なくなった」と思い込んでいました。調べ直すと、それは正確ではありません。
| 対象 | 2025年10月以降の扱い |
|---|---|
| ポータルサイトの独自ポイント付与 | 禁止 |
| ポイントサイト経由での付与 | 禁止 |
| クレジットカード決済の通常ポイント・マイル | 規制の対象外(今も貯まる) |
クレジットカードの通常決済ポイントは、今回の見直しの対象に入っていません(出典:ドコモ ふるさと納税まとめナビ/日本経済新聞)。
禁止されたのは「ふるさと納税をしたことへの上乗せ」であって、「カードで支払ったことへの通常の還元」ではない、という線引きです。私が誤解していたのはここでした。ポータルの還元が消えたニュースだけを見て、カード側まで消えたと処理していたのです。
この線引きが分かると、2026年にやることが1つに絞られます。 ポータルを比べても差は出ないので、寄付をどのカードに通すかだけが残る、ということです。
寄付をどのカードに通すか——2026年8月時点の年間条件と残額
「どのカードか」を決める材料は、意外にもポイント還元率ではありませんでした。年間利用額の条件——いわゆる決済修行です。年間いくら使うと特典が付くという条件を達成するために、決済を1枚へ意図的に寄せることを指します。
8月11日時点で我が家が追いかけている条件を並べます。
| カード | 年間条件 | 2026年8月11日時点の状況 |
|---|---|---|
| 三井住友プラチナプリファード | 300万円 | 2026年6月に利用開始、80万円弱 |
| JCBゴールド | 100万円 | 1年目を達成済み(招待には来年もう1年必要) |
| 三菱UFJプラチナアメックス | クレカ積立の還元率条件(100万円) | 集計期間は2026年11月15日〜2027年11月14日(我が家の場合。入会月で変わります)。今年の寄付はこの期間の外です |
JCBゴールドは今年の100万円を達成済みなので、今年の寄付をここに寄せる意味はありません。ただし招待条件は2年連続なので、来年また100万円が必要です。
三菱UFJプラチナアメックスの100万円は、上位ステータスの招待条件ではなくクレカ積立の還元率を決める条件です。我が家の場合、2026年11月14日までの決済は反映されません。
三菱UFJへは、集計期間に入る2026年11月15日以降へ寄付をずらして充てるか、それまでに払う分は三井住友プラチナプリファードで決済するか——このどちらかで進める予定です。どちらにするかはまだ決めていません。
表のとおりプラチナプリファードは8月11日時点で80万円弱ですが、これは初月にまとまった支出があった結果で、毎月この調子で積み上がるわけではありません。
ふるさと納税のようなまとまった支出でブーストしないと、年間300万円の達成はなかなか難しいというのが現時点の実感です。
寄せる前に確認したいことが2つあります。
1つ目は、寄付額が年間利用額の集計に加算されるかどうか。 税金・寄付金を集計から除外しているカードもあります。ここを外すと、まとまった額を通したのにカウントされない事故になります。
2つ目は、その集計期間がいつからいつまでか。 暦年(1月〜12月)とは限りません。三井住友カードは基本的に加入日起点で、初年度はカード加入日から12ヵ月後の末日まで、次年度以降は加入月の13ヵ月後の1日から1年間が対象です。年末の駆け込み寄付がどの期に入るかが変わるので、公式の会員ページでご確認ください。
ポイント・マイルの使い道は陸マイラー完全ガイドでも整理しています。
ふるさと納税のポイント廃止でいくら減ったのか——実額で比較する
我が家のBefore/Afterを実額で並べます。まずポータル由来の還元です。
| 項目 | 2025年(改正前・実績) | 2026年(改正後・予定) |
|---|---|---|
| 寄付額 | 約13万円 | 夫婦あわせて約20万円 |
| ポータル由来の通常ポイント | 3,869pt | 0pt |
| ポータル由来の期間限定ポイント | 9,528pt | 0pt |
| ポータル由来の合計 | 13,397pt(寄付額の約10.3%) | 0pt |
次に、2026年に残る側です。
| 内容 | 2026年に見込んでいるもの |
|---|---|
| 三井住友プラチナプリファード(11月14日までに払う分) | 通常還元率1%なので、10万円で約1,000Vポイント、20万円なら約2,000Vポイントという目安です |
| 三菱UFJプラチナアメックス(11月15日以降にずらす分) | クレカ積立の還元率条件(100万円)の集計期間が2026年11月15日〜のため、それまでの寄付は対象外です |
※三菱UFJプラチナアメックスの通常還元率は執筆時点で確認できていないため、Afterはプラチナプリファード分のみの数字です。
取り返せていません。 確認できている分だけでは13,397ptに届きません。「ポイント廃止後もお得です」とまとめるつもりはありません。
数え方の注意もひとつ。13,397ptのうち9,528ptは期間限定ポイントで、有効期限が短く使途も限られます。通常ポイントだけで率を並べると、2025年は約2.98%(3,869pt÷13万円)、2026年はプラチナプリファード分が1%です。差はもう少し縮まりますが、小さくなった事実は変わりません。
もうひとつの選択肢——チャージ錬金の出口に使う
寄付の払い方には、修行カードで直接払う以外にもう1つあります。チャージ錬金(チャージを重ねる過程でポイントやマイルを多重取りする手法)で作った楽天キャッシュ残高を、寄付に充てる方法です。
率で見れば直接払いより上に出ますが、規模が小さいのが難点です。 楽天Edy→楽天キャッシュのチャージ上限は2026年8月1日から月1万円になり、年間で通せるのは12万円分が天井になりました。約20万円を全額この方法で賄うと20ヶ月かかります。
我が家が寄付をやめている間に、この道も細くなっていたわけです。寄付の全額を賄う手段ではなく、部分的に併用する手段と考えるのが実際的だと思います。
→ 獲得の内訳と、修行カードで直接払う場合との比較はふるさと納税を楽天キャッシュで払うとお得?で分解しています。
ふるさと納税は2026年9月末までに駆け込むべきか
2026年10月1日の改正を前に、「9月までにやらないと損する」という発信が増えています。ここは分けて考えたほうがよさそうです。
変わるのは返礼品の側です。地場産品基準の明確化で掲載が終わる品が出たり、寄付金額が調整される品が出たりする見込みがあります。狙っている品が決まっているなら、9月中に済ませておく合理性はあります。
一方で、税控除の仕組みと年内の期限は何も変わりません。控除の対象になるのは12月31日までの寄付というルールはそのままです。9月末が控除の締切に前倒しされるわけではありません。
つまり急ぐ理由があるのは、欲しい返礼品が決まっていて、なおかつ年収の見通しが立っている人です。年収が読めないうちに枠を使い切ると、上限を超えた分がそのまま自己負担になります。
数パーセントの上乗せを守ろうとして上限超過で数万円を失うのでは、順番が逆だと考えています。我が家も、10月〜11月に見通しを立てたうえで、上限に余裕を残して本命に寄せる予定です。
2026年に再開すると決めた判断基準
還元率だけで見れば、旨味は明確に減りました。それでも再開することにしたのは、判断の軸を「還元率」から「寄付をどこに通すか」へ移したからです。
2026年は、どのポータルが一番お得かを比べる意味がかなり薄くなりました。どこも独自の上乗せができないためです。ただし、ふるなびマネー(2025年12月〜)のようにチャージで増量される決済サービスもあり、サイト差が完全になくなったとは言い切れません。それでも差は小さく、今はカード選びの重要度が高いと考えています。
再開するかどうかを決めるとき、私が確認したのは次の3点でした。
① 年間利用額の条件が残っているカードがあるか
あるなら、ふるさと納税は「どうせ払う支出」を条件消化に変えられます。我が家では三井住友の300万円が残っていました(三菱UFJの100万円は後述のとおりクレカ積立の還元率を決める条件で、性質が違いました)。
② すでにチャージ錬金を回しているか
回しているなら、滞留しがちな楽天キャッシュ残高の出口として寄付を使えます。ただし月1万円が上限で、寄付全体を賄う主役にはなりません。
③ どちらでもないなら、通常還元率1%以上のカードで素直に払う
①も②も当てはまらないなら、凝ったルートを組む価値はあまりないと考えています。手間に見合うかは人によります。
私たちの答えは①でした。ただし三菱UFJの100万円はクレカ積立の還元率を決める条件で、集計期間(2026年11月15日〜、我が家の場合)の外にある今年の寄付は反映されません。
三菱UFJへは、集計期間に入る2026年11月15日以降へ寄付をずらして充てるか、それまでに払う分は三井住友プラチナプリファードで決済するか——このどちらかで進める予定です。どちらにするかはまだ決めていません。
プラチナプリファードの300万円は日常の支出だけで届く水準ではありません。だからこそ、寄付額をここへ通す意味があります。
見方を変えると、「還元目当てでふるさと納税を選ぶ時代」が終わっただけとも言えます。返礼品と控除という本体は残っています。10ヶ月やめてみて分かったのは、その本体の価値は変わっていなかった、ということでした。
→ どのカードにいくら通すかの具体的な配分はふるさと納税はどのクレカで払う?2026年版で解説しています。
まとめ
ポイント廃止でやめた理由と、2026年に再開する理由を並べました。
- 廃止されたのはポータル独自ポイントとポイントサイト経由の付与。我が家では約10.3%(13,397pt)の枠が消えました
- 残ったのはクレジットカード決済の通常ポイント・マイルだけ。だから差がつくのは「どのカードに通すか」だけになりました
- ただし還元額は取り返せません。13,397pt(うち期間限定9,528pt)に対し、プラチナプリファードへ通す分は、11月14日までに10万円なら約1,000Vポイント、20万円なら約2,000Vポイントという目安にとどまります
- 残った打ち手は「決済修行に充てる」か「チャージ錬金の出口に使う」かの2つ。どちらでもないなら通常還元率1%以上のカードで直接払うのが無難です
- 寄付が年間利用額の集計に含まれるか、その集計期間はいつからいつまでかは、カードによって異なります。寄せる前に公式条件をご確認ください
私たちは2026年、約20万円のうち11月14日までに払う分を三井住友プラチナプリファードへ寄せる方向で考えています。三菱UFJプラチナアメックスへは、集計期間(2026年11月15日〜、我が家の場合)に入る11月15日以降へ寄付をずらして充てるか、それまでの分をプラチナプリファードで決済するか、どちらにするかまだ決めていません。目先のポイントではなく、年間条件の達成を取りにいきます。
まずはお手持ちのカードの年間条件と残額の確認から始めてみてください。



