プラチナプリファードの損益分岐点はゴールドNL比で年300万円|単体200万円との違いを内科医夫婦が試算

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「年会費33,000円のプラチナプリファード、元が取れるのはいくら使ったとき?」——検索すると「年200万円」という答えがよく出てきます。

ただ、その200万円はプラチナプリファード単体で年会費を回収できる額です。実際に迷う相手は、年会費が永年無料になる三井住友カード ゴールド(NL)のはずです。ゴールドNLと比べた損益分岐点は、年300万円でした。 200万円〜300万円のあいだは「年会費は回収できているのに、ゴールドNLより損」という谷になります。

私たちこぎマニ夫婦(内科医・FP3級の夫と妻)は、2026年6月からプラチナプリファードを使い、毎月10万円のクレカ積立もこのカードで続けています。この記事は、2026年10月12日時点の公式条件で、利用額別に両カードのポイントを数え直した試算です。

→ カード全体の持ち方はクレジットカード5枚の過去の使い分けで整理しています。

目次

プラチナプリファードの損益分岐点は「単体200万円・ゴールドNL比300万円」

先に結論の表を置きます。どちらも毎月10万円(年120万円)のクレカ積立を続けている前提です。

年間の利用額単体で年会費を回収ゴールドNLとの差
100万円届かない−28,000円
200万円回収できる−13,000円
300万円回収できる+14,000円
500万円回収できる+46,000円

「単体で回収」は、利用額に応じた通常ポイントと継続特典だけで年会費33,000円を超えるかどうかです。公式サイトの解説記事も、この考え方で200万円を損益分岐点としています。

一方で、ゴールドNLを年100万円使えば年会費は翌年以降無料になり、10,000ポイントの継続特典もあります。比べる相手をゴールドNLにすると、プラチナプリファードが上回るのは年300万円からです。

試算の前提——プラチナプリファードとゴールドNLの公式条件

2026年10月12日に、三井住友カードの公式ページで確認した条件です(公式ページの記載は2026年5月26日時点のもの)。

項目プラチナプリファードゴールド(NL)
年会費33,000円5,500円(年100万円の利用で翌年以降永年無料)
通常ポイント100円につき1pt(1%)200円につき1pt(0.5%)
継続特典前年100万円ごとに10,000pt(最大40,000pt)毎年100万円の利用で10,000pt
クレカ積立の付与率年300万円未満1.0%/300万円以上2.0%/500万円以上3.0%年10万円未満0%/10万円以上0.75%/100万円以上1.0%

クレカ積立とは、SBI証券などで投資信託の積立代金をクレジットカードで払い、ポイントを受け取る仕組みです。積立の金額は、継続特典や付与率を決める「年間の利用額」には数えません。

試算では次の値を置きました。

  • クレカ積立は月10万円(年120万円)。上限いっぱいの額で、我が家の実際の設定と同じ
  • ゴールドNLは年100万円を達成済みで、年会費0円の人と比べる(100万円未満の人は後述)
  • 1pt=1円で数える。対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済(最大7%)や、プラチナプリファードのプリファードストア(後述)の上乗せは、使う店で大きく変わるため入れない

計算方法——利用額別に両カードのポイントを数える

計算式は次のとおりです。利用額は積立を除いた、ふだんのカード利用の年間合計です。

プラチナプリファードのポイント=利用額×1%+10,000pt×(利用額の100万円ごとの数、最大4)+積立額×付与率
ゴールドNLのポイント=利用額×0.5%+10,000pt(100万円以上のとき)+積立額×付与率
ゴールドNLとの差=プラチナプリファードのポイント−ゴールドNLのポイント−33,000円

年300万円の場合で確かめます。

  • プラチナプリファード=30,000+30,000+24,000(120万円×2.0%)=84,000pt
  • ゴールドNL=15,000+10,000+12,000(120万円×1.0%)=37,000pt
  • 差=84,000−37,000−33,000=+14,000円

同じ計算を利用額別に並べると、こうなります。

年間の利用額プラチナプリファードゴールドNL差(年会費込み)
100万円32,000pt27,000pt−28,000円
150万円37,000pt29,500pt−25,500円
200万円52,000pt32,000pt−13,000円
250万円57,000pt34,500pt−10,500円
300万円84,000pt37,000pt+14,000円
400万円104,000pt42,000pt+29,000円
500万円126,000pt47,000pt+46,000円

積立をしていない人でも、分岐点は同じ300万円です(200万円で−13,000円、300万円で+2,000円)。積立をしている人は、300万円を超えたときの伸びが大きくなります。

計算は筆者が手元のスクリプトで再計算しています。数字は1pt=1円の換算で、マイルや投資に回したときの価値は含めていません。

200万円〜300万円は「年会費は回収できても損」の谷

表を見ると、200万円と300万円のあいだで差の符号が変わります。理由は2つあります。

1つ目は、継続特典の差が縮まらないことです。200万円使うと、プラチナプリファードの継続特典は20,000ptになります。ただ、ゴールドNLにも100万円で10,000ptの特典があるため、差は10,000ptにとどまります。通常ポイントの差(1%と0.5%で、200万円なら10,000pt)を足しても20,000ptで、年会費33,000円に届きません。

2つ目は、300万円でクレカ積立の付与率が1.0%から2.0%に上がることです。積立120万円なら、この1段で12,000pt増えます。継続特典も1本増えるため、299万円と300万円では結果が大きく変わります。

年間の利用額ゴールドNLとの差
299万円−8,050円
300万円+14,000円

つまり、年250万円前後で止まりそうなら、プラチナプリファードは「回収できているのに損」の状態です。「200万円で元が取れる」という説明だけを見て持ち続けると、この谷に気づきにくくなります。

プラチナプリファードの費用と制約——年会費以外に見ておくこと

年会費33,000円のほかに、試算の結果を左右する制約が4つあります。

⚠️ 積立の金額は利用額に数えない。 月10万円を積み立てていても、300万円の判定には1円も加わりません。ふだんの支払いだけで300万円が必要です。

⚠️ 継続特典は翌年の付与。 その年に100万円・200万円と使っても、ポイントを受け取るのは次の年です。1年目に解約すると、受け取れません。

⚠️ 集計期間を自分の画面で確かめる。 クレカ積立の上乗せについて、公式ページの文章は入会月を起点にした12か月と読めますが、例示は1月〜12月で書かれています。継続特典も、我が家のVpassでは利用対象期間が2026年4月1日〜2027年4月30日と表示されていて、使い始めた6月とは一致しませんでした。締切は一般的な説明ではなく、ご自身のVpassの表示で確認してください。

⚠️ 積立の上乗せは、年間の積立額にまとめて付く。 毎月の積立には1.0%が付き、300万円・500万円を達成した年は、年間の積立額に対して+1.0%・+2.0%が後からまとめて付与されます。1年目は付与の対象外です。

入会特典(入会月の3か月後末までに40万円の利用で40,000pt)は、2年目以降の損益分岐点には入れていません。初年度だけを見るなら、入会特典で年会費を超えられます。

我が家のプラチナプリファードは2026年9月21日時点で148万円

我が家は2026年6月にプラチナプリファードを使い始めました。Vpassの継続特典の画面では、2026年9月21日時点の累計が1,481,182円です。

2026-09-21 三井住友カードVpassの継続特典 達成状況の画面。累計金額1,481,182円、利用対象期間2026/04/01〜2027/04/30、ゲージ48%、10,000pt獲得予定、付与予定日2027/05/31
Vpassの継続特典 達成状況(2026年9月21日更新の画面、累計1,481,182円)。1本目の10,000ptは2027年5月31日に付与予定(2026年9月21日撮影/三井住友カードVpass)

100万円を超えた分の10,000ptは、2027年5月31日に獲得予定と表示されています。この148万円には新居の初期費用などのまとまった支出が含まれているため、ここから年間の着地を延ばして予想することはしていません。

我が家にとっての300万円は、カードの条件ではなく自分たちで置いた目標です。届けばクレカ積立の付与率が2.0%になり、試算どおりゴールドNLを上回ります。届かない年は、上の表の「谷」に入ります。ふるさと納税などの支払いを寄せて300万円を目指す進め方は、ふるさと納税とプラチナプリファードの年間条件にまとめています。

条件が変わった場合

試算の前提を変えると、損益分岐点も動きます。

  • ゴールドNLが年会費5,500円の人と比べる場合:ゴールドNLを年100万円使えない人なら、比べる相手の年会費は5,500円です。たとえば年80万円の利用なら、差は−20,500円です。100万円に届かない利用額では、どちらの差も年会費の負けが大きく、プラチナプリファードに切り替える理由は見つかりませんでした
  • プリファードストアをよく使う場合:プラチナプリファードには、対象のホテル予約サイトで最大+9%、コンビニで+6%などの上乗せ(プリファードストア)があります。公式の例では、ホテル予約サイトで5万円使うと5,000ptの上乗せです。こうした店で年に数万円使う人は、谷が浅くなります
  • 積立額が少ない場合:積立をしていない人の分岐点も300万円ですが、300万円を超えたときの差は+2,000円まで小さくなります。プラチナプリファードの上振れの多くは、クレカ積立の付与率から来ています
  • 公式の条件が変わった場合:付与率や継続特典は改定されることがあります。変更を見つけたらクレカ・ポイ活の改悪まとめに追記し、この試算も計算し直します

貯めたポイントの使い道で1ptの価値も変わります。投資・マイル・支払いへの充当の比較はVポイントの使い道の比較で書いています。

出典と確認日

いずれも2026年10月12日に確認しました。

まとめ|プラチナプリファードは「年300万円を使う年」に持つ

✅ 単体で年会費33,000円を回収できるのは年200万円
✅ 年会費無料のゴールドNLと比べた損益分岐点は年300万円
✅ 200万円〜300万円は「回収できているのに損」の谷。継続特典の差が10,000ptずつしか開かないため
✅ 300万円でクレカ積立の付与率が2.0%に上がり、差が一気に開く(積立月10万円で+14,000円)
✅ 積立の金額は利用額に数えない。締切はVpassの表示で確認する

まず、直近12か月のカード利用額(積立を除く)を明細で合計してください。300万円に届くかどうかで、答えはほぼ決まります。

ふだんの支払いをまとめて年300万円に届く家計なら、プラチナプリファードはゴールドNLより年1万円以上多くポイントを受け取れます。 これから作る場合は、ポイントサイト経由で発行するとサイト側のポイントも受け取れます。掲載案件と条件は時期で変わるため、申し込む前にサイト内で対象か確認してください。

モッピーで三井住友カード プラチナプリファードの案件を確認する

▶ ふるさと納税とプラチナプリファードの年間条件
▶ Vポイントの効率的な貯め方|クレカ積立込みの損益分岐点を試算
▶ 三菱UFJプラチナアメックスの損益分岐点を再計算
▶ JALカードの損益分岐点を券種別に計算
▶ クレカ積立4社のJALマイル換算

※本記事の年会費・ポイント・特典は2026年10月12日時点の公式情報に基づく試算です。1pt=1円で換算しており、ポイントの使い道により価値は変わります。カードの申込・継続・切替はご自身の利用状況で判断してください。当ページのリンクには広告が含まれています。

よくある質問

プラチナプリファードの損益分岐点はいくらですか?

単体で年会費33,000円を回収できるのは年200万円の利用です。ただし、年会費無料のゴールドNLと比べると、プラチナプリファードが上回るのは年300万円からでした(2026年10月12日時点の公式条件で試算)。

年200万円使っているなら、プラチナプリファードは得ですか?

年会費は回収できていますが、ゴールドNL(年会費無料・100万円で10,000pt)と比べると年13,000円少ない計算です。200万円〜300万円のあいだは、ゴールドNLのほうが有利になります。

クレカ積立の金額は300万円に含まれますか?

含まれません。公式ページで、積立の決済は年間の利用額の集計対象外とされています。300万円はふだんのカード利用だけで数えます。

ゴールドNLから切り替えるべきなのはどんな人ですか?

積立を除くカード利用が年300万円を超える人です。毎月10万円のクレカ積立をしていれば、300万円でゴールドNLとの差は+14,000円、500万円で+46,000円になります。

継続特典の10,000ptはいつもらえますか?

利用した年の翌年に付与されます。我が家の場合、2026年4月1日〜2027年4月30日の利用分は、2027年5月31日に付与予定とVpassに表示されています。集計期間はご自身のVpassで確認してください。

1年目は損益分岐点が違いますか?

1年目は入会特典(入会月の3か月後末までに40万円の利用で40,000pt)があるため、年会費を超えやすくなります。継続特典とクレカ積立の年間の上乗せは2年目以降の付与なので、本記事の試算は2年目以降を想定しています。

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この記事を書いた人

こぎマニ|夫婦で家計・投資・ポイ活・旅行の記録を発信しています。

過去の利用記録、条件付きの試算、公式情報、未確認の内容を区別して掲載します。肩書きだけで記事の正確性を保証せず、現在の残高や利用状況を推測しません。

著書(Kindle・Kindle Unlimited対象):研修医2年間でNISA315万円/JALマイル 完全攻略ガイド/ANAマイル 完全攻略ガイド

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