JCBが海外で使えない理由と対策——ヨーロッパ新婚旅行で気づいたVISA選びの実録

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「新婚旅行くらいJCBゴールドで余裕でしょ」——内科医として家計を徹底管理している私こぎマニでも、そう思っていました。現地決済は難しくても航空券やツアー代金くらいは払えると思い込んでいました。

ところが旅行の予約を進める段階で現実を突き付けられました。私たちは2026年7月上旬にトルコ(カッパドキア・イスタンブール)とギリシャ(サントリーニ島)を訪れる予定です。

総額50万円超の旅費決済のために、JCBゴールドを出発点に4枚のカードを比較検討し、最終的に三井住友カード プラチナプリファード(VISA)+Revolutの組み合わせにたどり着きました。

この記事では「JCBがなぜ海外で使えないのか」という根本的な理由から、実際の国際ブランド選びの判断基準、手数料を最小化する具体的な方法まで、内科医夫婦の実録とともに解説します。

なお今回の旅行費用のうち、航空券はマイルを活用した特典航空券で調達しています。詳細は以下の記事をご覧ください。

燃油サーチャージ0円でヨーロッパへ|アメックス→クリスフライヤー移行で夫婦トルコ往復が手出し12,100円だった話

ワンワールド特典航空券でヨーロッパへ|JALマイル必要数・燃油サーチャージ・夫婦2人分の空席確保を実録解説

目次

▼この記事でわかること

  • JCBが海外で使えない根本的な理由(国際ブランドのシェアと加盟店数の差)
  • ヨーロッパ・中東でJCBが特に弱い理由と具体的な実態
  • アメックス2枚・セゾンを除外した具体的な判断基準
  • 三井住友プラチナプリファードをメインにした理由(海外3%還元の実力)
  • RevolutをサブにするとVISA×手数料ゼロになる仕組み
  • DCC(自国通貨建て決済)に引っかかると損をする理由
  • 海外旅行に何枚カードを持つべきか、最適な組み合わせ

→ クレジットカードの全体的な使い分け戦略はクレカ使い分けマップ(夫婦版)でまとめています。


JCBが海外で使えない根本理由——国際ブランドの世界シェアと加盟店数

「JCBは海外で使えない」とよく言われますが、その根本原因は国際ブランドとしての世界シェアの差にあります。

世界5大国際ブランドのシェア比較

国際ブランド世界シェア(決済金額)特徴
VISA約50%世界最大。6,100万以上の加盟店。ほぼどこでも使える
Mastercard約26%VISAに次ぐシェア。ヨーロッパで特に強い
銀聯(UnionPay)約20%中国発祥。中国・アジアで強い
American Express約2.5%高級ホテル・高級店に強いが加盟店は限定的
JCB約1.1%日本発祥。ハワイ・韓国・台湾・グアムに強い
出典:Statista「Market share of global general purpose card brands」参考値

この数字を見れば、海外でJCBが使えない場面が多い理由は一目瞭然です。VISAの加盟店が約6,100万カ所に対してJCBは約5,300万カ所とされていますが、日本人が集まる観光地に集中しており、ヨーロッパ全域・中東では非対応の店舗が多いのが実態です。

JCBは「日本人観光客が多い地域」専用に近い

JCBは「Japan Credit Bureau(ジャパン クレジット ビューロー)」の略称で、唯一の日本発祥国際ブランドです。そのため日本人がよく訪れる地域に加盟店が集中しています。

JCBが使いやすい地域:ハワイ、グアム、韓国、台湾、タイの主要観光地
JCBが使いにくい地域:ヨーロッパ全般、中東(トルコ・UAE)、東欧、北欧

なお、JCBはアメリカン・エキスプレスやDiscoverと提携しているため、提携ネットワーク経由では使えるケースもあります。また世界主要都市には日本語で対応できるJCBプラザが設置されており、JCBが使えない場面での緊急連絡窓口として機能します。

ただしトルコ・ギリシャのような旅行先での日常決済には、この提携の恩恵は限定的です。

また、海外ではIC決済(PIN=暗証番号入力)が主流のため、暗証番号を事前に確認しておくことも重要です。JCBに限らず、PINを忘れると現地で決済・ATM利用ができなくなります。渡航前に「MyJCB」等で必ず確認してください。


私がトルコ・ギリシャでJCBが使えないと気づいた経緯

元々の計画は明快でした。保有しているJCBゴールドで決済修行を進めながら、新婚旅行の高額決済でJCBゴールド ザ プレミアへの修行を一気に進める——というものです。

トルコ航空・エーゲ航空・現地ツアー会社でJCBが選択できなかった

旅行の予約を進める中で、イスタンブール発のツアー会社サイトで決済しようとしたところ、JCBが決済選択肢に存在しないケースに遭遇しました。ヨーロッパ系・中東系の旅行サービスはVISA・Mastercardが標準で、JCBは非対応またはオプション扱いのことが多いのが現実です。

またイスタンブル↔︎カッパドキアやイスタンブール↔︎サントリーニのフライトの決済もJCB不対応でした。

ギリシャ(アテネ)では電車・レストラン・スーパーマーケット・博物館のチケット窓口など、ほぼすべてJCBが通らなかったという実録もあります。イスタンブール空港内の大型商業施設では対応していることもありますが、街中での日常的な決済にJCBを頼るのはリスクがあります。

「修行カードを高額決済に集中させる」戦略の気づき

もう一つの気づきは戦略設計です。高額決済のタイミングがあるなら、そのカードの修行に集中させる——新婚旅行50万円超の決済を無駄にしないために、JCBが使えない旅行先ではVISAブランドの修行カードに切り替える判断をしました。


国際ブランドの選び方——VISAをヨーロッパ旅行のメインにした理由

海外旅行のクレジットカードを選ぶとき、最も重要な基準は「訪問先の国・地域で使えるかどうか」です。

VISAとMastercardが海外旅行の基本2択

世界シェアNo.1のVISA、No.2のMastercardは、世界200カ国以上でほぼどこでも使えます。「迷ったらVISA」と言われる所以はここにあります。VISAはタッチ決済(非接触決済)の世界普及率でも最大シェアを持ち、ヨーロッパでは特にタッチ決済対応端末が広く普及しています。コンビニや交通機関など少額決済でもスムーズに使えるのはVISAの大きな強みです。

特にヨーロッパではMastercardも非常に強いため、両者を1枚ずつ持つのが理想とされています。私がMastercardよりVISAを選んだ理由は以下の通りです。

  • Mastercardはプリペイドカードへのチャージ用途には優秀なカードが多いが、近年の改悪でクレカ積立・チャージのポイント還元対象外になるケースが増加
  • VISAブランドで同等以上のスペックのカード(三井住友プラチナプリファード)が存在する
  • SBI証券でのクレカ積立でVポイントが貯まり、資産形成とも連動できる

結果、VISAブランドのクレジットカード一択という判断になりました。一応MastercardブランドもJAL payと形で保有はしているので最低限のセーフティはあります。

→ クレカ積立の詳細な戦略はクレカ積立おすすめ比較【2026年版】還元率・複数社で最大化する実践ガイドもご覧ください。


候補カード3枚を除外した記録

アメックスゴールドプリファード——特典消化後にグリーンへダウングレード予定のため除外

現在アメックスゴールドプリファードも保有しています。海外旅行保険・無料宿泊特典・トラベルクレジット(10,000円分保有)といった特典は魅力的ですが、これらはすでに使い切る方針が固まっています。特典を使い切った後はアメックス グリーンへダウングレードする予定のため、長期的なメインカードには不向きと判断しました。

セゾンプラチナアメックス——旅行後解約予定のため除外

プライオリティパスが付帯するセゾンプラチナアメックスも検討しましたが、新婚旅行以降しばらく海外旅行の予定がありません。プライオリティパスの恩恵を受けにくい状況が続くため、旅行後に解約予定です。

ちょうど初年度無料の期間が切れる時期でもあり、お世話になりました、海外旅行の目処がないのに年会費を払い続けるのは非効率と判断しました。

JCBゴールド——ヨーロッパ・中東での使用に限界がある

上述の通り、トルコ・ギリシャではJCBが使えない場面が多く、メインカードとして投入するのは断念。国内利用・国内積立の修行には引き続き活用しますが、今回の新婚旅行の主役からは外しました。


三井住友カード プラチナプリファードを選んだ理由——海外3%還元の実力

海外利用3%還元と100万円修行が決め手

三井住友カード プラチナプリファードを選んだ理由は明確です。

  • 海外利用でVポイント還元率3%(通常1%+海外利用ボーナス2%)
  • 入会3ヶ月以内に40万円の決済で40,000ポイント
  • 年間100万円の利用ごとにボーナス10,000ポイント(継続特典)
  • SBI証券でのクレカ積立で最大3.0%還元
  • 長期的なVポイント集約戦略の核カードとして位置づけられる

新婚旅行の総費用は50万円超を見込んでいます。この1回の旅行で入会特典の条件である40万円決済は余裕でクリアできます。

ぶっちゃけ海外利用で3%還元でも、海外事務手数料が3.6%ほど取られるため、実質的には赤字ですがこれは受け入れました。

50万円の海外決済でVポイントはいくら貯まるか(見込み)

項目獲得ポイント
入会特典(40万円到達で)40,000ポイント
海外3%還元(50万円分)15,000ポイント
合計55,000ポイント(=55,000円相当)
※旅行後に実績数値を追記予定

1回の旅行で55,000円相当のVポイントが貯まる計算です。実際にはVトリップや特約店での還元もあるので、上記の数値は暫定です。旅行後に費用をまとめて公開します。年会費33,000円(税込)を差し引いても初年度は大幅プラスになります。

海外旅行傷害保険——自動付帯と利用付帯の違い

三井住友プラチナプリファードの海外旅行傷害保険は最高5,000万円(利用付帯)が付帯します。

海外旅行傷害保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。

  • 自動付帯:カードを保有しているだけで保険が有効になる
  • 利用付帯:旅行代金の一部をそのカードで支払うことが条件

三井住友プラチナプリファードは利用付帯のため、旅行代金・航空券・ホテル代を必ずこのカードで支払うことで保険が発動します。今回の旅行費用はすべてこのカードで決済するため、自動的に保険適用の条件を満たします。


RevolutをサブカードにするとVISA×手数料ゼロになる理由

メインの三井住友プラチナプリファードに加え、Revolutをサブとして持参します。Revolutは去年の海外旅行の際に作成し、愛用しました。

Revolutは海外での決済手数料が原則無料(スタンダードプランは月間25万円相当まで)で、市場レートに近いレートで両替が可能です。しかも銀行口座から送金した金額は現地でATMから引き出すことも可能です。

ただし、トルコでは現金支払いが中心らしく、ギリシャでの運用になりそうです。過去の経験からはドイツとイタリアでは問題なく使えました。

通常のクレジットカードの海外手数料の仕組み

通常のクレジットカードで海外決済をすると、料金体系は以下の2重構造になっています。

  1. 国際ブランドの為替基準レート(市場レートより若干不利)
  2. カード会社の海外事務手数料(約1.6〜3.6%)

この両方がかかるため、一般的なカードでは市場レートより2〜3%割高になります。Revolutは②の手数料が無料で、①も市場インターバンクレートに近いレートが適用されます。

三井住友プラチナプリファードがポイント獲得メインの「攻め」のカードなら、Revolutは緊急時・細かい現金引き出し・手数料最小化のための「守り」のカードという位置づけです。

DCCには必ず注意を——日本円払いは3〜5%の損

海外で決済する際、端末に「日本円払い」「現地通貨払い」の選択肢が出ることがあります。これはDCC(Dynamic Currency Conversion=ダイナミックカレンシーコンバージョン)と呼ばれる仕組みです。

日本円払いを選ぶのは絶対NGです。店舗・アクワイアラが独自に設定した不利なレートで換算されるため、通常の決済より3〜5%割高になります。端末で「JPY(日本円)」が表示されたら必ず現地通貨(TRYやEUR等)を選択してください。


海外旅行にクレジットカードは何枚持つべきか

結論:最低2枚、異なる国際ブランドで持つのが基本です。

1枚だけで海外に行くと、以下のリスクが発生します。

  • 磁気不良・システムエラーで突然使えなくなる
  • スキミング被害でカードを止めざるを得なくなる
  • そのブランドが非対応の店舗では一切使えない
  • 利用限度額に達して支払いができなくなる

今回の私の構成は「三井住友プラチナプリファード(VISA)+Revolut(VISA)」です。同じVISAブランドですが、Revolutはプリペイド型で機能が異なるため、メインが使えないシーン(ATMキャッシング、接触決済が必要な小規模店など)のバックアップとして機能します。

そしてJAL payも携帯しているのでMastercardも一応保有しています。

より安全を期すなら、VISAとMastercardのクレジットカードを1枚ずつ持つ組み合わせが理想です。ただし今の私のライフステージではVポイントへの集約を優先しているため、VISAブランドで統一するという判断をしました。


旅行後の長期戦略——マイルよりVポイントに集約する理由

今回の新婚旅行(2026年7月)以降、当面は長距離の海外旅行を予定していません。これはカード戦略に直結する変化です。

  • マイルは使わないと失効する資産であり、旅行頻度が下がると最適化しにくい
  • Vポイントはキャッシュバック・投資・日用品還元と汎用性が高い
  • SBI証券の投信積立でもVポイントが貯まり、資産形成と連動できる
  • 三井住友プラチナプリファードを中核に置けば、複数のVポイント経路を一本化できる

「マイルよりVポイント」への方針転換は、ライフステージの変化(共働き医師夫婦として資産形成を最優先)に合わせた判断です。旅行後に実際の決済実績と獲得Vポイント数を本記事に追記予定です。

→ 陸マイラー時代のポイント・マイル戦略については陸マイラー完全ガイドもご覧ください。


まとめ:新婚旅行のクレカ選びと「JCBが海外で使えない」問題の本質

  • JCBは世界シェア約1.1%——VISA(50%)とは加盟店網が根本的に違う
  • ヨーロッパ・中東ではJCBが使えない場面が多い——ハワイ・韓国とは別物と認識する
  • 海外決済のPIN(暗証番号)は渡航前に必ず確認——現地で弾かれると対処不能
  • 高額決済のタイミングには「修行できるカード」を集中投入する
  • 三井住友プラチナプリファード(VISA)は海外3%還元+継続ボーナス10,000ptが強力
  • RevolutをサブにするとVISA×手数料ゼロ+DCC回避で安心感が増す
  • 海外決済は必ず現地通貨払いを選ぶ——日本円払い(DCC)は3〜5%の損
  • 旅行頻度が下がるならマイルよりVポイント——ライフステージに合わせた戦略転換

旅行後の実績数値(獲得Vポイント・総決済額・実際に使えなかった場面)は追記予定です。同じ悩みを持つ方の参考になれば幸いです。まず自分の保有カードの国際ブランドとヨーロッパ旅行の相性を確認することから始めてみてください。


よくある質問

Q1. JCBゴールドはヨーロッパで使えないのですか?

ヨーロッパではJCBが使えない場面が多いです。特にトルコ・ギリシャなど中東・南欧ではJCBが決済選択肢に存在しないサイトや店舗が多く、ハワイ・グアム・韓国と比べると使い勝手は大きく落ちます。ヨーロッパへの旅行ではVISAまたはMastercardブランドのカードを必ず用意することをおすすめします。

Q2. 三井住友カード プラチナプリファードを新婚旅行のメインカードに選んだ理由は?

主な理由は3つです。①海外利用でVポイント3%還元(通常1%+海外ボーナス2%)、②入会3ヶ月以内の40万円決済で40,000ポイントの入会特典(新婚旅行の総費用50万円超でクリア見込み)、③年間100万円利用ごとの継続ボーナス10,000ポイント。高額決済のタイミングに修行カードを集中させる戦略とも合致していました。

Q3. DCCとは何ですか?なぜ避けるべきですか?

DCC(ダイナミックカレンシーコンバージョン)とは、海外の加盟店が日本円で決済金額を提示する仕組みです。店舗やアクワイアラが独自に設定した不利なレートで換算されるため、通常の現地通貨決済より3〜5%割高になります。端末で「JPY払い」の選択肢が出たら必ず現地通貨を選んでください。

Q4. RevolutをサブカードにするとなぜVISA×手数料ゼロになるのですか?

RevolutはVISAブランドのプリペイドカードで、スタンダードプランでは月間25万円相当まで海外決済手数料が原則無料です。また市場レートに近いレートで両替が可能なため、現地で小規模店舗やATMを利用する際のコストを最小化できます。メインのクレジットカードが使えない場面の「守り」として非常に有効です。

Q5. 海外旅行にクレジットカードは何枚持てばいいですか?

最低2枚、異なる国際ブランドで持つのが基本です。磁気不良・スキミング・ブランド非対応など、海外では1枚だけでは対応できないトラブルが起きやすいためです。理想はVISA1枚+Mastercard1枚の組み合わせですが、VISAクレカ+Revolutという構成でも実用的な2枚体制を組めます。

Q6. 旅行後にマイルよりVポイント集約に切り替える理由は?

新婚旅行後しばらく長距離の海外旅行を予定していないためです。マイルは使わないと失効するリスクがあり、旅行頻度が低い時期は最適化しにくい資産です。一方Vポイントはキャッシュバック・SBI証券での投信積立・日用品の還元など汎用性が高く、資産形成を最優先とする共働き夫婦のライフステージに合っています。


免責事項 本記事は2026年4月時点の情報に基づいています。カードの特典内容・還元率・年会費は予告なく変更される場合があります。最新情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。本記事は筆者個人の体験と見解に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。

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