「海外旅行、どこに行く?」この問いに対する私たちの答えは、イタリア・ドイツ・シンガポールという、欲張りすぎる3カ国周遊で決着が着きました。
妻は観光よりもアクティビティーがいいと、オーストラリア(サファリやマリンスポーツ)やトルコ(カッパドキアの気球)、サントリーニ島を主張しましたが、季節的な事情を鑑みて今回はパスとしました。
💬 「トルコとサントリーニ島は新婚旅行で行く!」と妻の無邪気な一言。
入籍1ヶ月後の今回の旅行は新婚旅行ではないのか?と首を傾げました笑
というのも今回の旅行は結婚の話が出る前から計画していたものなので、確かにハネムーンとは言えないのかもしれない。
さて、季節を思うとクリスマスマーケットが始まる時期であることがわかり、僕のゴリ押しでドレスデンに行くことが決まり、妻はイタリアに行ってみたいとのことで今回のような目的地になりました。
トランジットでシンガポールをつまみ食いして、ローマでコロッセオに感動し、ベネチアで迷子になり、ドイツのクリスマスマーケットでホットワインを飲みすぎる。そんな10日間の旅を終えて、今振り返ると「最高だったけど、お財布は確実に泣いていた」というのが正直な感想です。
今回は、そんな私たちの新婚旅行について、かかった費用のリアルな内訳と旅の感想を包み隠さずお伝えします。これから海外旅行を計画している方、特に新婚旅行先を迷っている方の参考になれば嬉しいです。
旅行の概要:10日間で4都市を巡る弾丸ツアー
まずは今回の旅程をざっくりご紹介します。
旅行期間は10月22日から10月31日までの10日間。すべて個人手配の旅行です。ツアーではなく自分たちで航空券やホテルを予約したので、自由度は高い反面、トラブルがあれば自己責任。でも、それも含めて楽しめるのが個人旅行の醍醐味ですよね。
✈️ 旅のルート
1日目:中部国際空港 → シンガポール(トランジット観光)→ ローマ
2日目:ローマ観光
3日目:ローマ → ベネチア(鉄道移動)
4-5日目:ベネチア観光
6日目:ベネチア → フランクフルト → ドレスデン(飛行機移動)
7-8日目:ドレスデン観光(クリスマスマーケット)
9日目:ドレスデン → ミュンヘン → 香港経由で帰国
10日目:中部国際空港到着
振り返ると、移動が多すぎて旅行というより「移動」していた記憶もちらほら。でも、それぞれの都市で濃密な時間を過ごせたので後悔はありません。何よりプライオリティパスを使いたい気持ちもあり、いろんな空港に行きたかったんです。
総額109万円!新婚旅行の費用内訳を大公開
さて、皆さんが最も気になるであろう費用の話です。
今回の旅行にかかった総額は…
約109万1,694円(2人)
「え、高くない?」と思った方、私もそう思います。でも新婚旅行、間違えた海外旅行ですから。人生でそう何度も行けない場所ですから。そう自分に言い聞かせながらカードを切り続けた10日間でした。
💰 航空券:約70万円
| 区間 | 航空会社 | 費用 |
|---|---|---|
| 中部 → シンガポール → ローマ | シンガポール航空 | 約29.6万円 |
| ベネチア → ドイツ | ルフトハンザ航空(2回) | 約12.8万円 |
| ミュンヘン → 香港 → 中部 | キャセイパシフィック航空 | 約27.4万円 |
| 合計 | 約70万円 | |
複数の航空会社を乗り継ぐルートだったため、どうしても高くなってしまいました。ただ、その分いろんな航空会社のサービスを体験できたのは良かったです。もちろんエコノミーですよ。
🏨 ホテル代:約17万円
| 都市 | 宿泊数 | 費用 |
|---|---|---|
| ローマ | 1泊 | 約2.9万円 |
| ベネチア | 2泊 | 約5.3万円 |
| ドレスデン | 2泊 | 約7.6万円 |
| ミュンヘン | 1泊 | 約0.9万円 |
| 合計(平均1泊2.5万円) | 約17万円 | |
ミュンヘンだけ異常に安いのは、翌朝早朝のフライトに備えて空港近くのビジネスホテル的な場所を選んだから。寝るだけと割り切れば、旅の最後くらいは節約できます。
🚄 現地交通費:約2万6,000円
ローマからベネチアまでの鉄道代が約2万6,000円。イタリアの国鉄「Trenitalia」を利用しましたが、景色を眺めながらの移動は快適でした。飛行機と違ってチェックインの煩わしさがないのも鉄道旅の魅力です。
🍝 食費・観光・お土産など:約18万3,000円
ここが地味に痛かったカテゴリです。
ヨーロッパの物価の高さは覚悟していましたが、実際に体験すると「覚悟が足りなかった」と痛感しました。
レストランでメイン料理とドリンクを頼むだけで、1人あたり20〜30ユーロ(約3,000〜4,500円)は普通にかかります。ランチでこれですから、ディナーはさらに上。
観光地の入場料も想像以上でした。コロッセオやバチカン美術館など、「せっかく来たんだから」と入りたくなる場所ほど高い。でも、ここで節約して後悔するよりは、多少出費がかさんでも体験を優先するべきだと私は思います。だって新婚旅行(ごほん!)、海外旅行ですから(2回目)。
旅のハイライト:各都市の思い出
🏛️ ローマ:歴史の重みに圧倒される
ローマでは限られた時間の中で市内観光を満喫しました。コロッセオを目の前にしたときの感動、バチカン美術館の壮大さ、本場のエスプレッソやカプチーノ、、イタリアの文化を全身で堪能しました。後輩から薦められたお店のカルボナーラも最高でした。
入場料は高いですが、2000年前の建造物が今も残っているという事実に、お金では買えない価値を感じました。
🚣 ベネチア:迷子になる贅沢
「道に迷ったら運河に出る」というベネチアならではの体験をしました。Googleマップがあっさりポンコツになるこの街では、迷子になることこそが観光だと途中から悟りました。
水上都市という非現実的な景色は、何度写真を撮っても飽きません。
🎄 ドレスデン:念願のクリスマスマーケット
今回の旅で私が最も楽しみにしていたのが、ドイツのクリスマスマーケットです。10月下旬にはすでに一部が開催されていて、ホットワインを片手に屋台を巡る時間は至福でした。
⚠️ 注意点:クリスマスマーケットではクレジットカードが使えない屋台が多いです。現金を持っていないと「見るだけ」になってしまうので、事前にATMで引き出しておくことを強くおすすめします。
🌆 シンガポール:急遽のトランジット観光
行きのチャンギ空港でのトランジットが8時間以上あったため、思い切って入国しました。タクシーでマリーナベイサンズやガーデンズバイザベイをサクッと観光。わずか数時間でしたが、シンガポールの近代的な街並みを楽しめました。
トランジットの時間を有効活用できると、旅の満足度がぐんと上がりますね。
旅を支えたクレジットカード戦略
今回の旅行では、クレジットカードを戦略的に使い分けることで、還元や特典を最大化しました。
複数カードの使い分け
まず、ホテル予約はアメックス・トラベルオンライン経由で行い、宿泊費の3%還元を獲得。さらに、JALカードClub-Aゴールド、アメックスゴールド・プリファード、セゾンプラチナ・アメックスなど複数のカードで決済し、海外旅行保険の付帯条件を満たしました。
Revolutが大活躍
💡 今回初めて海外でRevolutを使いましたが、これが非常に便利でした。
- 平日であれば両替手数料が無料
- 通常のクレジットカードの海外事務手数料(アメックスなら3.8%程度)と比較すると、かなりの節約
- 現地ATMで現金を引き出せる機能が、クレジットカードの使えないクリスマスマーケットで大活躍
プライオリティ・パスで空港ラウンジ三昧
三菱UFJプラチナアメックスとセゾンプラチナアメックスに付帯するプライオリティ・パスを使って、今回の旅行では合計8つ以上のラウンジを利用しました。
✈️ 利用したラウンジ
- 中部国際空港:The Coral Finest Business Class Lounge
- チャンギ空港:Marhaba Lounge, Changi Lounge, Ambassador Transit Lounge
- マルコポーロ空港:Marco Polo Club
- ミュンヘン空港:Airport Lounge World
- 香港空港:Plaza Premium Lounge, Chase Sapphire Lounge
年会費分の元は確実に取れたと思います。長いフライトの前後にゆっくり休めるラウンジの存在は、旅の疲れを大きく軽減してくれます。
今回の旅行で学んだこと
1️⃣ ヨーロッパの物価は本当に高い
覚悟していたつもりでしたが、想像以上でした。次回ヨーロッパに行くときは、もう少し予算に余裕を持って計画しようと思います。
2️⃣ Revolutは海外旅行の必需品
手数料の安さと利便性を考えると、海外に行くなら持っておいて損はありません。まだ使ったことがない方は、次の旅行前にぜひ検討してみてください。
3️⃣ クレジットカードの特典は使い倒すべし
普段は「持っているだけ」になりがちなカード特典も、旅行では真価を発揮します。特にラウンジ利用と保険の付帯は、いざというときの安心感が違います。
まとめ:109万円の価値はあったのか?
結論から言うと、間違いなくありました。
確かに出費は大きかったです。昨年の旅行と比べて約40万円増。新婚旅行と引っ越しが重なって、家計簿を見るのが少し怖くなる時期もありました。
でも、二人で異国の地を歩き、美味しいものを食べ、美しい景色を見て、たくさん笑った10日間。その思い出は、お金では測れない価値があります。
これから新婚旅行を計画している方へ。
予算との相談はもちろん大切ですが、「一生に一度」の旅だと思って、少しだけ背伸びしてみるのもいいかもしれません。きっと、その背伸びした分だけ、素敵な思い出が増えるはずです。
次回の旅行では、今回学んだRevolutの活用やカード戦略をさらに磨いて、もっとお得に旅をしたいと思います。皆さんも良い旅を!












